初心者の方、キャンプデビューを考えている方がテント選びをしていく時に避けては通れないくらい、ネットや店頭で目にするであろう商品のひとつがコレですよね
スノーピーク エントリーパックTT
人気のブランド「スノーピーク」のテントとオープンタープのセット商品です
この記事では、この商品の良いところ、良くないかな??と思うところを紹介させていただきますね!
エントリーパックTTの良いところ
まずはメーカー公式のタイトルを貼ります。
設営のしやすいテントと、定番のヘキサ型タープをセットに。コストを抑えた、スノーピーク渾身のエントリーモデル。
圧倒的に設営のしやすいアーチフレーム型のテントと、日影をつくり、雨の日も快適に過ごせるヘキサタープをセットにした、エントリーモデル。スノーピークが求める品質基準をクリアしながら、比較的手の届きやすい価格帯を実現しました。家族での「初めて」のキャンプにぴったりなアイテムです。(スノーピーク公式より引用)
初心者に手が出る良心的な価格設定
2019年の発売なんですが、それまでのスノーピークはアメニティドームとタープ単体の購入がエントリー向けの入り口(当時それぞれ購入して6万円以上)でしたが、
テント、タープのセットで税込定価54,780円!(2024年10月現在)というスノーピークにしてはお値頃プライス
それまでは
「スノーピーク、高機能そうで、かっこいいけど高くて手が出なくて….」
という初心者層を喜ばせる商品となりました。
逆に、高機能、高価格を好んでいたスノーピーカー(スノーピーク商品愛用の常連のこと)からは、
「スノーピークはそこまで客層を広げなくても良くない??」
「このエントリーパックはスノーピークの基準に達していない」
など不評を買ったとも聞きますが……..そんなに悪い商品ではありませんので御安心ください
4人家族が快適に過ごせる寝室とリビングスペース
寝室のサイズは、幅285☓奥行き220cm☓高さ150cm
メーカーの図面にあるように、小さいお子さん連れの4人家族なら十分ではないでしょうか。
お子さんが既に高学年で大きい、お父さん、お母さんが高身長、などなど広いスペースを希望の方は現物を確認して良く検討してみてくださいね、少し窮屈かなと思いますので。
窮屈感を感じた方はワンランクアップして寝室スペースの横幅が300cm以上のモデルを検討した方が良いと思います
もしくは価格帯を変えずに広くするなら、ポールがFRP(繊維強化プラスチック)のモデルを検討するのもアリです
リビングスペースは、オープンタープの記事で紹介させて頂いた
「アメニティタープ ヘキサセットL」と、同じスペック
リビングスペース有効面積は570cm☓500cmと十分な広さ。
メーカーおすすめの連結セッティングで、テントの前室部分がタープの入り口と重なる部分があるので4人での使用を推奨しているんでしょうね。
タープ単体なら3人ずつ向かい合って、6人での会食にもバッチリなくらい広いです。
テントのポールは安心のアルミフレームです
テント本体は3本のフレームで立ち上げるタイプ。その3本は低価格であっても、そこはさすがスノーピークで全てアルミフレームです。
強風悪天候でもFRPポール(繊維強化プラスチック)よりは安心して過ごせますね。
吊り下げ式インナーのテントなのでシェルターとして単体で使用可能
人気のツールームテント同様に、寝室は吊り下げ式インナーなので、簡単にとり外してシェルター単体としての使用も可能。
このエントリーパックを買うだけで、
- テント&オープンタープのキャンプスタイル
- 大型のヘキサタープLでのデイキャンプ
- 吊り下げインナーを外したシェルターでのデイキャンプ
3通りのスタイルが可能って、なんだかとてもお得な気分になりますね
エントリーパックTTの良くないと感じるところ
良いところを大きく3つあげさせて頂きました。ここからはちょっと意地悪目線になって、不満な点を探してみました。
全くの初心者には設営は簡単とは言い難い
テントの前室が広そうに見えるので、
「タープは張らないで、ツールームテントみたいに使えないかな?」
と、思ってしまいそうですが
テント単体で寝室が付いた状態では、リビング部分は最大でも約300☓300cm以下くらいしかありませんから、家族の人数分のイスでテーブルを囲んでというのは少し無理がありそうです。
テント、タープをそれぞれ張るしかありません。
この「トンネル型」「カマボコ型」と呼ばれる構造のテント、見た目も、ポールを通す場所もシンプルで分かりやすく、決して難しくは無いのですが
ポールを通しただけでは自立しないんですよ
ドーム型テントや、トンネル型ではない「クロスフレーム」のツールームテントはポールを決まった場所に通して立ち上げれば、とりあえずキレイな形に自立してくれるので、初心者の方に分かりやすいと思うんです。これは私の主観、個人的感覚になってしまうかもしれませんが。
トンネル型をアピールしているメーカーサイドは
「設営が圧倒的に簡単なカマボコ型、トンネル型」って言います。
主にスノーピークとDOD(ディーオーディー)がトンネル推進派かな。
スノーピークはこのエントリーパックとツールームテントのエルフィールドをたくさん売りたいですし、DODはカマボコ型が主力商品ですから。
設営動画を見てもらえれば分かりますが、アーチ状になるポールをセットして、アコーデオンを広げる感じ?みたいに、引っ張って広げて、まずは四隅のペグを打ち込めば形になります。
そこから四隅以外の決まったペグを打つ箇所(エントリーパックのテントの場合10箇所です)を打ち、風対策としてロープで固定して完了。
大体にはなりますけど、風の弱い日に初めてご夫婦ふたりで設営したらこの作業全部で30分ー40分あれば出来るかな?器用、不器用もあるので、あくまで「だいたい」ですよ。
それがトンネル型でなくドーム型だと15分、20分になる訳ではなく、やはり30分くらいはかかるとは思うので
一概に
トンネル型が楽!
ドーム型が簡単!
どちらとも言えないところなんです。
特に、このタープをロープでうまく固定する作業が、角度、ロープの長さに最初は慣れなくてきれいに張るのにコツがいると思うんですよね……..
何回も経験した方が良いと思います。
これに比べると、クロスフレームのトンネルではないツールームテントの方が私は設営が簡単だと思いますよ。
換気のメッシュが寝室出入り口以外は無い
低価格に抑えるために仕方のない事とは思いますが、メッシュにして換気を出来る箇所が、寝室の前後出入り口部分のみなんです。
例えばコールマン最安の「BCクロスドーム270」。2万円前後と安くても寝室天井部分にメッシュがあるんです
暑い夏の雨の日に、換気が出来ないので
「蒸し暑い」のは避けられないでしょう
あと、メッシュがたくさんあるツールームテントやスクリーンタープのように
「虫の侵入を防ぐのは期待出来ない」
も理解したうえで購入した方が良いと思いますよ。
テント、スクリーンタープを比較するときのひとつの目安になるんですが、
メッシュ部分が沢山あって、その分ジッパーも沢山テントに装備されると商品の価格が高くなるんですよ。
価格を抑えるためには、ここは犠牲になるのですが、換気のメッシュ(ベンチレーションと記載されます)が少ないと、暑い空気がこもって不快ですよ!
高さが低い
これは一長一短にもなります。よく検討してくださいね
長所:風に強い、背の低い人でも設営しやすい
短所:室内は150cm、大人は立てない。(寝るだけだから良い、という接客を受けるでしょう)
リビングも高さは無いので、高さの低いイス、テーブル「ロースタイル」で揃えなければい
けない。常にかがんで行動する閉塞感
北海道内どこで見られる?買える?
スノーピーク直営店のサッポロファクトリーがまずはおすすめです。
スポーツデポでは大体のお店でスノーピークを扱っています
(店舗リスト)
札幌、旭川、苫小牧に店があるスポーツオーソリティも取り扱いありますね、
ゼビオは店によってあったり無かったり。
スノーピーク公式サイトで「北海道」で検索すると
そのうち専任スタッフがいるスノーピークストア(SPS)は札幌、北広島で5店舗(2024年3月現在)
しっかり接客を受けたい方は是非ここへ。
まとめ
スノーピークでは一番の低価格ながら、最低限のアルミフレーム仕様とお子さんが大きくない4人家族なら快適なスペースとなるエントリーパックTT。
設営の簡単さは、個人の「器用、不器用」の能力にもよるので一概には言えないのですが、
ツールームテントに比べると手間がかかる
事は私は間違いないと思います。
簡単さと、スノーピークにこだわるなら、もうちょっと予算アップしてこちらがオススメと感じます
エントリーツールーム エルフィールド
スノーピークにこだわらなければ、5万円前後の他社ツールームテントも検討した方が良いと思いますよ。
エントリーパックTTはこんな方にはオススメ
- オープンタープはバーベキューで何回も立てた事があるから苦にならない
- 3人家族だからエルフィールドほどのスペースは不要
- 高さの低いロースタイルがかっこいい!
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