ゼロからキャンプ用品を買い揃えていく時に、あなたは大体の予算を決めるでしょうか?
全部で10万円くらい?それとも5万?20万円?
ご家庭の事情によって違ってくると思いますし、5万円でも揃わなくは無いでしょう。
限られた貴重な予算をどこに多くかけるべきか??
キャンプを始めるにあたって必要な道具は、こちらにまとめてあります
この記事の中で、「最初に買うべき必須の道具たち」として紹介した
- テント、タープ
- マット、寝袋
- ガス、ガソリン燃料の大型ランタン
- 電池式ランタン
この分類から、話を始めたいと思います。
キャンプの主役テント、タープはお金をかけるべきです
ここは、一番じっくり吟味して
自分にあったモノ、本当に欲しいモノ(サイズ、デザイン、形状、設営のしやすさ)、適正な価格のモノ(店頭だけでなく、ネット価格も見て)
予算が許す範囲で出来るだけ良いものを買いたいですね
他に欲しいものがあるからといって、ここをランクダウンする、例えば
- 欲しいサイズより少し小さいのに妥協する(大きい方が絶対に後々マシです)
- デザイン、色に納得していないが安い、今がお買い得だからと妥協する
- 現物を見てもいないのに店員の接客だけ鵜呑みにして、今日がお得と言われて決めてしまう
- 欲しいブランドでは無いが安いからと妥協する
テント、タープ(大型ツールームテントの場合はタープ不要)は妥協してはいけません
すぐに転売するつもりが無ければ、テントとは少なくとも5年くらいは付き合います
安くても3万〜5万くらいはお金をかけるキャンプの主役であるテントにすぐに飽きてしまったり、使い勝手が悪かったりするのは、本当に無駄な買い物になります。
妥協したあとに後悔している内容として、お客さんからお店で良く聞くのは
- 買った時は子供が小さかったから丁度良かったが、大きくなって狭く感じる
- あまり考えないで安物を買ったが換気するメッシュ窓が無い、あっても少ないので湿気で不快
- 安さに惹かれて買ったがポールが貧弱すぎて、強風の時に壊れないかと、いつも恐い思いをする
ご自身で良く調べて、考えて、良い店員さんのアドバイスを受けて
「5年くらい不満なく使えそうなモデル」
をケチらずに買っていれば防げた不満だと思うんですね。
モノへの不満や満足は個人差がありますから、どの価格のモノを買えば間違いない!と言い切れるものではありません。
「一般的に5年くらいは不満なく使ってもらえるモデル」の目安としては
ツールームテントなら、5万前後より上のライン、定価10万クラスなら充分
ドーム型テントであれば、出来れば3−5万クラス、最低でも2万円前後
この価格帯より安いモノを買うのはあまりオススメできません。あまりに安いテントは
テントとしての基本性能である
- 雨風を防いで安心して過ごせる
- 少しくらいの悪天候で破損しない
- 正しく張れば、それほど湿気に悩まされず快適
- ファミリー向けなら、4人家族くらいは快適に過ごせるスペースがある
この基本性能を激安モデルは満たしていないことがあって、キャンプ自体が不快な思い出になりかねません。
テント、タープだけは絶対に妥協しないで納得いくお買い物をして欲しいと思います。
価格帯別のラインナップ、最新(2024年3月現在)のおすすめモデルはこちらにまとめています
寝心地が悪いとキャンプが嫌になる。マットと寝袋も出来れば良いものを
「寝られればいいか」
「キャンプってこの銀色のマットを敷いて寝るんだよね」
最初は適当に安物を買われる事が多いマットです。その後にキャンプに行った方が
- 「行ってみたら地面が硬くて疲れた」
- 「地面からの冷気、湿気で不快。外でもう寝たくない」
と、買い替え、買い足しに来られる方非常に多いのがこのマットなんです。
キャンプ用品の売り場に必ずあるこの銀色のマット「アルミロールマット」。行った先のキャンプサイトが
ふかふかの芝生
柔らかい砂地
だったら、なんとか一晩過ごせるでしょう。ですが、
石混じりの土
砂利
のサイトに、このアルミロールマットだけで寝ると非常に辛い夜を過ごすことになります…….
詳しくは、このマットのおすすめモデル記事を読んで頂きたいですが、
大体の予算としては床面全部を覆うようなクッション入りシートなら10000円前後。こちらはグランドシート(テントと地面の間に敷いて、テントの接地面を保護するシートです)もセットになった商品
空気が自動的に入っていく「インフレーターマット」はひとり当たり安いモノで4000円前後。
二人が寝られるダブルサイズの「エアベッド」で4000円くらい。
4人家族が快適に寝る場合、やはり10000円から15000円くらいはかけて頂きたいところです。
マットもケチるとキャンプそのものが不快になる重要な商品のひとつですよ!
寝袋も同様に、安いペラペラの夏しか使えないのを買って、秋の夜に寒くて買い替える方が非常に多いです。最初から少し良いモノを選びたいところです。
安物を買うくらいなら、寝袋なしで暑い夏キャンプだけにした方がいいと思います
安物が存在しないサイト全体を照らす大型ランタン
キャンプスタートの必須アイテムのひとつ、全体を明るく照らす
ガスランタン、ガソリンランタンは、テントやマット、寝袋、イス、テーブルと違って
ピンからキリまで、というほど選択肢が無い商品です。
どれも1万円超くらいの相場です。ノンブランドで5000円で買える大型ランタンというような安物商品が存在しないんです。
他の商品と違って、構造が少し複雑になりますから後発メーカーが出にくい分野であることが理由のひとつかと思います。
ガソリンランタンは、ほぼコールマンの独占
ガスランタンも大型となるとコールマン、ユニフレーム、SOTOくらい?
キャンプ用品を初めて揃えていくファミリーで
「ここは電池ランタンだけにして、いつか買おう」
と先延ばしにする方が多い商品でもあります。ソロキャンプなら明るい電池ランタンだけで、ひとりの手元を照らすのに十分かもしれませんが
家族4人以上、お友達家族とのグループでの夕食となると中途半端な電池式ランタンだけでは不十分
ガスランタン、ガソリンの大型ランタンは遅かれ早かれ買うことになる必須の商品です
電池式ランタンだけで、バーベキューのお肉が焼けてるかどうか?暗くて分かりにくい不便さを感じるのも良いですが、最初から買った方が良いと思いますよ。
家の中のように明るくしましょう、とは言いませんが、ランタンの灯りが弱すぎて暗いキャンプは不便ですよ!ここも、ケチらず良い道具を買って欲しいところです
2021年9月 追記
電池式ランタンだけではファミリーキャンプに不十分と書きましたが、わたしの知識不足でした。
いまはファミリーキャンプでも十分な明るさの充電式LEDランタンがありますので、こちらの記事を参考にしてくださいね
まとめ
私がケチらないで良いモノを買って頂きたいな、と思う道具の分類をあげました
- キャンプの家となるテント、タープ
- 寝心地は重要、マットと寝袋
- 暗いと不便、大型ランタン(ガス、ガソリン)
- 800ルーメン以上のLEDランタンならファミリーをカバー可能
なんでもかんでも良いモノ、高いモノでスタート出来ればそれは快適でしょう。
でも限られた予算でメリハリをつける事が大事だと思うんですね。
たとえば、テント室内や手元を照らすLEDランタン。大型のガスランタンを買ってしまえば、こっちは補助的なものなのでブランドにこだわらなければ安いモデルでも不便は感じません。
バーベキューグリルも、良いモデルだと便利な機能もあり快適に使えますが、3000円程度でホームセンターで買えるモデルでも、お料理そのものの味や、食事の楽しさが変わる訳では無いですよね?
今回あげた分類以外は、安いそれなりの道具でキャンプに行ってもキャンプ自体が不快にならない
と私は思っています。
まずは、この3つの分類
- テントタープ
- マット寝袋
- ランタン
にしっかりとしたモノを買う。
そして他の道具はちょっと節約したり、家にあるものを使ったりしながらキャンプを楽しんで。
少しづつ、自分の好みの道具たちを買い足す楽しみを感じてもらえるといいですね。
キャンプ用品選びのスタートはこちらをどうぞ
北海道各都市のオススメのキャンプ用品店はこちらをどうぞ
コメント